
AfterEffectsでガラスのような表現を作る方法
After Effectsで、ガラスのような表現作る方法をご紹介します。
場面転換の際の演出などで、
手前にいくつものガラス板のようなものを
左右からアニメーションさせ
演出している動画を見たことありませんか。
上下左右にアニメーションで出現させたガラス風のオブジェクトで、
視線を真ん中へ集中させたり、
動きの少ない映像にプラスαとして使える演出です。
それでは下の完成イメージをご覧ください。
完成イメージ
ベランダで遠くを眺める男性から
外の景色へと流れていく映像の最後に、
調整レイヤーで作成したガラスのようなオブジェクトを
右上、左下からそれぞれ出現させて止めるまでを作りました。
それでは設定の方法をみていきましょう
ステップ1:コンポジションを作成します
・3840px × 2160px
・30フレーム
・デュレーション10秒
上記設定で作成します。
ステップ2:動画を配置し、その上に新規調整レイヤーを作成します。
先ほど作成したコンポジションに、
上の画像のように動画ファイルを配置します。
次に動画レイヤーの上に
上の画像のように新規調整レイヤーを作成します。
作成した調整レイヤーをガラスのようにするため、
以下のエフェクトを適用します。
●色かぶり補正、●ズーム、●ブラー(ガウス)(レガシ)
■色合いでガラスを通した事による色の変化を、
■ズームでレンズ効果的な変化を、
■そしてブラーでガラスを一枚通すことによるくすみのような変化を出します。
設定は上の画像のようにして、
これでガラスのようなオブジェクトが一つ完成です。
ステップ3:調整レイヤーを複製し、ガラスオブジェクトを増やしていきます
次に上の画像のように、
調整レイヤーを複製し、
ガラスオブジェクトを増やします。
増やしたガラスオブジェクトは、
それぞれパラメーターを調整して設定を少しづつ変えます。
複製と調整が終わったら、
右上と左下からのアニメーションとなるので、
スケールの鎖チェックを外して縦にスケールアップします。
さらに回転をかけて、
右上、左下それぞれ画面外に配置。
最後に任意のタイミングで、
調整レイヤーそれぞれ位置パラメーターに
キーフレームでタイミングをずらしながら
移動するアニメーションをつけていきます。
動きに面白さや特徴を出すため、一定ではなくスピード・距離などを
少しづつ変えながら設定すると良いと思います。
まとめ
冒頭でも書きましたが、
場面転換の際の演出などでも役に立ちますし、
単純に形を変えてパラメーターを変えれば
違った表現もでき、応用がききます。
映像を飾りつける装飾としても使えますので、
是非いろいろな場面で使用してみてください。