
AfterEffectsのパペットツールで植物を動かす方法
After Effectsのツールの一つ、パペットツールを使って
植物のイラスト動かす方法をご紹介します。
その名の通り、動かしたい部分の起点に対して
ピンを刺していくと人形を動かすように
様々なものを動かすことができるようになります。
今回は複数の植物イラストを使って
紹介したいと思います。
まずは下の動画をご覧ください。
完成イメージ
登場と同時に風にゆれるような動きをつけ、
動きのタイミングなどずらしながら自然な動きになるように設定しました。
それでは設定の方法をみていきましょう
ステップ1:コンポジションを作成します
サイズは3840×2160の4Kサイズ、
フレームレートは30フレーム
デュレーションは5秒で設定し作成します。
ステップ2:イラストを用意します。
種類の違う植物のイラストを
7点イラストレーターで準備しておき、
下の画像のように各イラストをレイヤー分けしておきます。
After Effectsにて用意したイラストレーターファイルを、
コンポジションとして読み込みます。
下の画像のように、レイヤー分けしたものがそのままベクトルアートとして読み込まれます。因みにコンポジションも一緒に作成され、イラストレイヤーのレイアウトそのままで使用することも可能です。
ステップ3:イラストそれぞれの動き付けをしていきます。
コンポジションにイラストを配置して動き付けをしていきます。
下の画像の、ツールバーにある画鋲マークがパペットツールになります。
一つ目の植物イラストでは、
付け根の部分、真ん中、一番上の部分の3点に
パペットピンを打ちます。
付け根の部分は動かさず、真ん中と上の部分をアニメーションさせます。
まず1秒のところでそれぞれの位置パラメーターに2点キーフレームを打ち動かします。
次に2秒のところに0秒のキーフフレームをコピペします。
これで動き付けはOKでなので、そしてキーフレームを全て選択してF9(イージーイーズー)
そして下の画像のようにoptionボタンを押しながら2秒15フレまで伸ばします。
そのうえで、パペットピンの位置パラメーターのストップウォッチをoptionボタンを押しながらクリックしてエクスプレッションを表示し、
Property→loopOut(type = “cycle”, duration = 0)を設定します。
これでこれで同じ動きを繰り返してくれます。
次のイラストも同じように設定していきますが、
動きの振れ幅や尺などを微妙に変えておくと、
一緒に配置した際により自然な動きとなります。
下の画像の、枝分かれしているイラストに関しては、
枝それぞれが動くようにパペットピンの数を増やします。
ステップ4:イラストを配置してレイアウトしていきましょう。
残りのイラストの動きつけも終わりましたら、
まず下の画像のように、アンカーポイントをそれぞれ付け根の部分に設定します。
これでスケールアップさせた時に付け根から生えてくるアニメーションになります。
設定できたら任意の位置に配置していきます。
今回は左右の下側角から生えてくるように配置します。
配置が終わったら、
スケールアップの設定をしていきましょう。
スケールパラメーターを0秒→0%
1秒→150%(F9設定は忘れずに)
スケールアップの設定が終わりましたら
全体的に動きの確認をして調整をします。
それぞれの配置位置や各イラストの動き調整など、
左右でも微妙に変えるとより自然にみえてきます。
まとめ
植物のイラストなどは映像の中では主役にならない部分ですが、
細かい部分にもさりげなく動きを加えるだけで
映像の仕上がりが良くなります。
また、イラストのテイストによってもマッチする
動きは違ってきますので時間のある時に
色々なテイストで試しておくと良いと思います。
是非いろいろな場面で活用してみてください。